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北岳  間ノ岳 山行記録 (山梨県、静岡県)

2006年8月26日(土)〜27日(日) 単独行

昨年5月に山行計画書を作成以来、幾度となく計画しては断念して来た北岳登山がついに実現しました。25日の午後に急遽決断し、19時過ぎに帰宅後、すぐに準備にとりかかり23:30には自宅を出ました。

アクセス


8月26日 
中央高速調布IC → 昭和甲府IC → 南アルプス街道 → 市営芦安第3駐車場 → 広河原

コースタイム 

8月26日(曇りのち雨)

6:30発 広河原 → 6:56 白根御池分岐 → (7:45〜7:55)休憩(10分) → 8:30 大樺沢二俣 → (8:55〜9:05)休憩(10分) → (9:55〜10:05)雪田 休憩(10分) → (10:30〜10:40)白根御池分岐 休憩(10分) → 11:05小太郎尾根分岐→ (11:40〜12:15)北岳北の肩 昼食(35分) → 12:35 両俣小屋への分岐 → (13:05〜13:30)北岳山頂(3192m)北岳山頂 休憩(25分) → 13:48 池山吊尾根への分岐 → 14:35着 北岳山荘 登山終了

【所要時間 8時間05分】
【歩行時間 6時間25分】

8月27日(曇り)(北岳山荘から間ノ岳、広河原)

5:00発 北岳山荘 → 5:28中白根山山頂 → (6:07〜6:30)間ノ岳山頂 休憩(23分) → 7:05 中白根山山頂 → (7:30〜8:10)北岳山荘 → 8:30 八本歯のコル → (9:45〜9:55)大樺沢二俣 休憩(10分) → 11:40着 広河原 登山終了
【所要時間 6時間40分】
【歩行時間 6時間07分】

帰路

8月27日 
広河原 → 市営芦安第3駐車場 → 南アルプス街道 → 中央高速昭和甲府IC → 調布IC



市営芦安第3駐車場(無料)に2時過ぎに着いたが、久しぶりの車中泊は中々寝付かれず1時間程しか寝ることが出来なかった。
第3駐車場に隣接したバスターミナルから5:10発の広河原行き(25人乗り)の山梨交通バスが5台出た。多い日は10台出るそうだ。車中からは進行方向左手に朝日に輝く、間ノ岳、農鳥岳は姿を見せていたが、北岳には雲がかかっていて見ることは出来なかった。バスは6時過ぎ広河原に着いたが、すでに登山客でいっぱい、北沢峠行きのバス停前には長蛇の列が出来ていた。


山行記録

8月26日(曇りのち雨)(広河原から北岳)

6:30発 広河原(1520m) 広河原からははっきりと北岳を望むことが出来たので、これからの山行の好天を期待したが、次第に雲がかかり始めてしまった。吊橋を渡り、広河原山荘の横を抜けると登山口に出た。
6:56 白根御池分岐 大樺沢沿いに左手に進む。昨日の雨のせいか、登山道には水が流れていたが、歩き難いことは無かった。大樺沢二俣まで長い登山者の列が続いた。
                                               
 
広河原 北沢峠行きのバス停

広河原から北岳(写真をクリック大きく表示されます)

8:30
 大樺沢二俣  沢沿いには黒く汚れているスプーンカット状の雪渓が数多く残っていた。小太郎尾根方面に右手に進む。二俣辺りから急登が続き右足が攣りだし歩きにくくなった。
8:50〜9:00 休憩(10分)
9:50 雪田 休憩(10分) 両足の攣りと共に昨晩の寝不足からか気分も悪くなった。一緒に休んでいた北岳肩の小屋の方から「尾根に出たら特にゆっくり登るように」と注意された。
10:30
10:40 白根御池分岐 休憩(10分) 関西からの登山クラブの方から攣った時に効くと猛烈に塩辛い梅干をいただき、正座するストレッチングの指導を受けた。 
 
スキーが出来そうな?雪渓
 
雪田にて バッドレスは雲の中

11:05
 小太郎尾根分岐 歩きやすい尾根道がずっと続くが眺望はきかないし両脚の攣りは止まらない
 
小太郎尾根の分岐
 
尾根が続きます

11:40〜12:20 北岳の肩(北岳の肩小屋)(3000m) 昼食(40分) 時々雲が切れて北岳山頂を望むことが出来たが、近隣の山々は全く見ることが出来なかった。おにぎりなどで昼食をゆっくりとったので気分はすっきりしてきた。両脚にバンテリンを塗り、テーピングをしっかりして、山頂までの登山に備えた。
 
南アルプスは昔は海でした
 
気分は回復してきました。

12:35 両俣小屋への分岐
13:05〜13:30 北岳山頂(3192m) 頂上ではうすい雲に覆われ楽しみにしていた360度のパノラマは全く見ること出来ない。やはり単独で写真を撮るために登ってこられた方としばし山談議して、雲が切れるのを待ったが一向に改善しないので諦めて北岳山荘に向かった、しかしコースを間違えてしまい引き返して再度確認して出発した。昨日から1名不明者が出たと夜のニュースで伝えていたが、岩場の分かり難い箇所では少々の霧の中でも迷わないような、判りやすいはっきりとした標識を設置していただきたいと思います。
 
岩だらけの尾根道が続く。
 
北岳山頂

13:48 八本歯のコル(池山吊尾根方面)への分岐
14:35着 北岳山荘(2900m) 疲れからかすごーく長く感じた尾根道だったが、所々に群生していたうすゆき草、じゃこう草が可愛かった。
 
八本歯のコルへの分岐
 
山荘は遠い
北岳山荘のドアーを開けると、おじさん、おばさんで大混雑。やっと宿泊手続きを済ませ、指定された今晩の布団の上で(千丈岳A‐4)で休んだ。17時過ぎからは山荘の屋根を強い雨が打ち続けていた。
夕食は3交代だったが、ゆっくり食べることが出来た。お味は?
今日は大混雑の為、ほとんどの方が1枚の布団に2名が寝ていたが、幸運にも私は1人で寝ることが出来た。昨晩は1時間ほどの仮眠しか取れなかったので、20時の消灯時間の前に寝てしまい、4時近くまで熟睡することが出来た。


山行記録


8月27日(曇り)(北岳山荘から間ノ岳、広河原)


5:00発 北岳山荘 予定通り4時に起床、すでに雨は上がっていた。念のため合羽の上着は着て、薄い霧がかかった山道に出た。ザックは山荘に置いてきたので、多少の急登も気にならずどんどん抜いていった。らいちょうがいるとの情報があったが見ることは出来なかった。
5:28 中白根山山頂(3055m)
 
中白根山山頂
 
やっと太陽が見えました。
6:07〜6:32 間ノ岳山頂(3189m) 休憩(25分) 猫の額ほどの山頂部は続々と登山者で埋まるが間ノ岳でも視界は開けず、皆うしろがみをひかれながら下山していた。
7:20 ビデオ撮影 大分雲がとれて、北岳方面が見え始めたのでビデオカメラを準備したが、結局すっきりと晴れ上がることは無かった。
7:30〜7:50 北岳山荘
 再スタート
 
間ノ岳山頂にて
 
北岳と北岳山荘(赤い屋根)
7:50発 北岳山荘 八本歯のコルへの分岐辺りから北岳、間ノ岳山中でも最も見事と思われるお花畑が次々と現れる。コルへ向かって次々と梯子を上り下りしていく。今日のように雨の後は非常に難所となる。
 
梯子が続く
 
八本歯のコル
8:30 八本歯のコル コルからも梯子が続く。山道は変化に富んでいて楽しいが、登りに使うとかなり厳しそうだ。
時々鳳凰三山が雲の切れ間から姿を現わした。山道にはオゴジョが現れ、かわいい表情とトリッキーな動きで疲れを癒してくれた。
バットレスは一瞬全景を現したがカメラを構えた時にはもう雲に隠れていた。

  

鳳凰三山(写真を左クリック大きく表示されます) 

オゴジョ(写真を左クリック大きく表示されます)
 
水場
 
バッドレスも雲の中

9:45〜9:55 大樺沢二俣 休憩(10分) 昨日のように脚が攣るということはなかったが、流石に脚の疲れからバランスを崩すことが多くなったので休憩を取った。
11:40着 広河原 登山終了
 
大樺沢二俣で初の休憩
 
広河原

帰路
12:00発のバスに乗り13:10芦安駐車場バスターミナルに着いた。さっそくターミナル併設の温泉で汗を流し、山菜そばを食べて一息ついた。期待したほどは天候に恵まれなかったが、山の大きさ、変化に富んだ登山道、そして高山植物が咲き乱れるお花畑、大感激の登山でした。


北岳、間ノ岳で出逢った草、花、木

チングルマ

ホタルブクロ

イブキトラノオ

イワキキョウ

イワベンケイ

アキノキリンソウ

タカネグンナイフウロ

ハクサンフウロ

ウスユキソウ

ウスユキソウの群生

ウスユキソウとジャコウソウ

イブキジャコウソウ

トリカブト

トリカブトの群生

ミヤマシシウド

トウヤクリンドウ